薬の化学構造と特徴 【α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)】作用機序の違いなどを化学構造式で比較! α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は上記の酵素を阻害することによりグルコースの吸収を遅らせ、食後の急激な高血糖を防ぎます。単糖構造に近いほど幅広く酵素を阻害し、糖類と競合しても効果的に分解を防ぐことができます。 2021.06.01 薬の化学構造と特徴
雑記 学校薬剤師②〜飲料水の水質検査〜遊離残留塩素・結合残留塩素と消費量・要求量 水道水は、原則として各市町村の水道局が管理・運営しており、厚生労働省で定められている水質基準に基づいて検査が行われます。塩素(Cl2)消毒には、①安価②消毒効果が大きい③大量の水の消毒が可能④残留性が高い⑤容易に測定可能、などの理由があります。 2021.05.17 雑記
一般の方向け 【 鉄剤 の医薬品とサプリメント】鉄の摂取量や基準値、市販薬とサプリメントの使い分けを解説! 鉄は、赤血球を構成しているヘモグロビンに必須のミネラルで、代謝酵素の活性中心としても酸素の結合に重要な働きをしています。鉄の食事摂取基準を参照すると、日本人での推奨量は、成長期あたりでの必要量のピークに合わせて増加し、その後減少して落ち着いています。 2021.05.08 一般の方向け
一般の方向け 【健康食品・サプリメントと医薬品は違う?!】薬剤師が分類や違い、使い方をわかりやすく解説! 医薬品と健康食品は全く別物ですが、一般の方には少しわかりにくい部分もあるかもしれません。医薬品は病気を治すもの、健康食品は健康を維持するもの。そして「健康食品」と一口に言っても、実は行政的な定義はないと厚生労働省も発しています。 2021.05.04 一般の方向け
雑記 学校薬剤師①(2021.4)〜学校環境衛生と学校薬剤師業務〜 学校薬剤師は大学以外の学校に設置が義務付けられています。活動内容ですが、学校薬事衛生(薬品の使用・保管等)、学校環境衛生(換気、採光、照明等)の維持管理に関する指導・助言、健康相談、保健指導となっています。 2021.05.01 雑記
医薬品 授乳中のビラノア®︎(ビラスチン)服用は大丈夫?〜母乳以降量の概算〜 ビラノア®︎(ビラスチン)の母乳移行量を概算して、授乳中でも服用可能かどうか検討してみます。ビラノア®︎も乳児の用量が設定されていない薬剤で、国立成育医療研究センターで確認しても記載はありません。そこで既知のパラメータから母乳にどれくらいのビラスチンが移行する可能性があるのか,薬物動態を駆使して確認してみたいと思います。 2021.04.29 医薬品
薬の化学構造と特徴 【ゾルピデムとエスゾピクロン】非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の違いを化学構造式で比較! 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はゾルピデム、ゾピクロンなどの頭文字を取って『“Z“-drug』とも呼ばれ、入眠障害に対してよく用いられます。今回はそれらの薬剤の化学構造を比較して,受容体への親和性の違いなどを確認してみます。 2021.04.26 薬の化学構造と特徴
医薬品 【授乳中にフェキソフェナジン、デスロラタジン、オロパタジン】服用して大丈夫?!母乳移行量を計算! 授乳中の医薬品の服用“第2弾“!臨床現場でよく使われる抗ヒスタミン薬を取り挙げます。アレグラ®︎(フェキソフェナジン)、デザレックス®︎(デスロラタジン)、アレロック®︎(オロパタジン),それぞれの母乳移行量を計算し,授乳中の服用について相対的乳児薬物摂取量(RID)(%)も利用しながら確認してみようと思います。 2021.04.20 医薬品
薬の化学構造と特徴 【ニューキノロン系抗菌薬】化学構造式から違いを比較!〜骨格と構造活性相関〜 ニューキノロン系抗菌薬の全般に共通した構造上の特性として,キノリン環のカルボニル基(ーC=O)とカルボキシ基(ーCOOH)は、Mg2+を介してDNAジャイレースと複合体を形成するなどがあります。今回はそれぞれの薬剤の構造式や置換基の違いを見て、それぞれどんな特徴(抗菌活性や組織移行性)を有するか確認してみます。 2021.04.14 薬の化学構造と特徴
薬の化学構造と特徴 【DPP-4阻害薬の化学構造とファーマコフォア】結合様式によるクラス分けと比較! DPP-4阻害薬は、その化学構造やDPP-4との結合様式などから、主に3クラスに分けることができます。結合部位のうち「S2拡張サイト」や「S1'、S2'サイト」と呼ばれるサイトでは、通常のS1、S2サイトよりも、より強力にDPP-4を阻害できる可能性もあるようです。今回はそれぞれの構造式と結合様式を比較してみます。 2021.04.13 薬の化学構造と特徴