医薬品

薬の化学構造と特徴 番外編

【スルホンアミド系薬剤過敏症】交差反応性をサルファ剤の化学構造式から比較!

スルホンアミドを有する薬剤でも,添付文書に全く注意書きのないものから禁忌に該当するものまで統一性がないのも医療従事者を困らせています。スルホンアミド系薬剤の過敏症,化学構造と交差反応性について「サルファ剤」との類似性から考察していきます。
薬の化学構造と特徴

【ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬】化学構造式からDHP系Ca拮抗薬を比較!

DHP系Ca拮抗薬は基本的にL型に作用し、副次的にN型やT型に作用するものがあります。一般的にDHP系Ca拮抗薬のチャネル選択性は側鎖の構造や置換機の影響を受けるとされていますが,それぞれの薬剤がどのチャネルに作用するのかを化学構造の観点から考察していきます。
薬の化学構造と特徴

【ベルソムラ®︎とデエビゴ®︎】オレキシン受容体拮抗薬の化学構造から違いを比較!

オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®︎、デエビゴ®︎)の化学構造と特徴を比較。構造や相互作用の違い,OX受容体との親和性、臨床への作用の影響などを検討。睡眠/覚醒リズムやOX受容体がスボレキサント(ベルソムラ®︎)やレンボレキサント(デエビゴ®︎)とそれぞれどのような相互作用で制御されているのか確認,考察していきます。
薬の化学構造と特徴

【ステロイド外用薬の強さ(ランク)と構造式】構造活性相関で比較!

ステロイド外用薬には強さ(ランク)があり、基剤によって変化する場合もあります。薬剤は剤形も含めて副作用、使用感、使用部位、皮膚の具合などによっても使い分けられ、今回はステロイドの化学構造と薬理作用(つまり構造活性相関)から、そのステロイドの強さを考察してみます。
一般の方向け

【 鉄剤 の医薬品とサプリメント】鉄の摂取量や基準値、市販薬とサプリメントの使い分けを解説!

鉄は、赤血球を構成しているヘモグロビンに必須のミネラルで、代謝酵素の活性中心としても酸素の結合に重要な働きをしています。鉄の食事摂取基準を参照すると、日本人での推奨量は、成長期あたりでの必要量のピークに合わせて増加し、その後減少して落ち着いています。
一般の方向け

【健康食品・サプリメントと医薬品は違う?!】薬剤師が分類や違い、使い方をわかりやすく解説!

医薬品と健康食品は全く別物ですが、一般の方には少しわかりにくい部分もあるかもしれません。医薬品は病気を治すもの、健康食品は健康を維持するもの。そして「健康食品」と一口に言っても、実は行政的な定義はないと厚生労働省も発しています。
薬の化学構造と特徴

【アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とファーマコフォア】化学構造式で阻害作用の強さを比較!

アンギオテンシン変換酵素(ACE)の作用点は、アンギオンテンシンⅠのC末端から2〜3残基目のアミノ酸(ヒスチジン(His)とフェニルアラニン(Phe))のアミド結合です。ACE阻害薬は、アンギオテンシンⅠのアミド結合が加水分解されないように、切断部位のアミノ酸に相当するような化学構造を持っています。
薬の化学構造と特徴

【HMG-CoA還元酵素阻害( スタチン )薬のファーマコフォア】〜化学構造式と作用機序の関係〜

スタチン系薬剤の構造上の特徴としては、HMG-CoAと非常によく似た構造を分子内に持つことです。 HMG-CoAに類似した構造があることで、酵素が誤ってスタチン系薬と結合し、本来のHMG-CoAが酵素と反応できなくなります。HMG-CoAよりも、スタチン系薬の方がHMG-CoA還元酵素との親和性が高いため...
薬の化学構造と特徴 番外編

【光線過敏症と構造式】医薬品と化粧品に注意!?原因を化学構造式から解説!

光線過敏症は太陽光線(紫外線)に当たり皮膚炎を生じるものですが原因は様々です。この記事では特に薬剤によって起こり得るもののうち、その原因薬剤となる化学構造を確認してみようと思います。光線過敏症を引き起こす薬剤、成分には共通・類似した化学構造があるため、構造式の知識が非常に役に立ちます。
薬の化学構造と特徴

【β遮断薬(βブロッカー)と化学構造式】ファーマコフォアと構造式から薬剤を比較!

アドレナリン受容体に作用する薬剤はほとんどがカテコールアミンの構造的特徴を持っています。アミノ基に隣接する炭素にメチル基を増やしていくとβ受容体への選択性が高まります。 主に水素結合でβ1受容体を阻害しますが、ISAの有無も化学構造から判断できます。
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