雑記

ファーマコフォアと化学構造〜薬学生や薬剤師にこそ考えて欲しい化学構造式〜

今回は現場で働く薬剤師や薬剤師として臨床で働く可能性のある薬学生に向け、改めて「化学」に親しみを持って欲しいなと思い書きました。今回紹介するファーマコフォアや化学構造は難しい反応機構を考えなくても大丈夫なので、比較的取り組みやすいと思います。
一般の方向け

授乳中にアレルギーの市販薬は大丈夫?〜安全に飲める薬、使える目薬、点鼻薬を薬剤師が紹介・解説〜

授乳中でもアレルギーの薬は安全に使えるの?不安を抱えつつ母乳育児を続けたいお母さん方は多く、薬局やドラッグストアに相談に来る方も多くいます。薬剤師が授乳中でも使用できる市販薬を紹介し、一般の方でも授乳中の薬の情報を拾える方法もお教えします。
薬の構造と特徴

フィネレノン(ケレンディア®︎)の化学構造と特徴〜ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬〜

はじめに ミネラルコルチコイド受容体(MR) MRは心臓や血管以外に、主に腎臓の遠位尿細管などに発現しており、代表的なミネラルコルチコイドであるアルドステロンが結合するとNa+再吸収により血圧が上昇します。既にMR拮抗薬として...
一般の方向け

後発(ジェネリック)医薬品は先発品と効果が違う?〜その原因などを薬剤師が解説!〜

ジェネリック医薬品と先発医薬品の治療効果がどうして同等と考えられ、どの点で違いが出るのか、一般的にあまり認知されていない、誤解されやすいところを中心に解説してみようと思います。やはりまだまだ負のイメージを抱いている方は少なくありません。
一般の方向け

点眼薬(目薬)の正しい使い方、使用期間の目安と期限・保管方法

目薬の汚染原因のうち最も割合の高いのが、実は『患者自身の不適切な取り扱いによるもの』など、意外と一般的に知られていないことも多々あります。正しい使い方や使用期間の目安、期限と保管方法まで、なぜそうなるのか理由も含めて簡単に解説していきます。
薬の構造と特徴 番外編

スルホンアミド系薬剤の過敏症と交差反応性〜サルファ剤と各薬剤を化学構造で比較〜

スルホンアミドを有する薬剤でも,添付文書に全く注意書きのないものから禁忌に該当するものまで統一性がないのも医療従事者を困らせています。スルホンアミド系薬剤の過敏症,化学構造と交差反応性について「サルファ剤」との類似性から考察していきます。
薬の構造と特徴

ジヒドロピリジン(DHP)系Ca拮抗薬の化学構造と特徴〜構造式から薬剤を比較する〜

DHP系Ca拮抗薬は基本的にL型に作用し、副次的にN型やT型に作用するものがあります。一般的にDHP系Ca拮抗薬のチャネル選択性は側鎖の構造や置換機の影響を受けるとされていますが,それぞれの薬剤がどのチャネルに作用するのかを化学構造の観点から考察していきます。
薬の構造と特徴

オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®︎、デエビゴ®︎)の化学構造と特徴〜構造式から薬剤を比較する〜

オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®︎、デエビゴ®︎)の化学構造と特徴を比較。構造や相互作用の違い,OX受容体との親和性、臨床への作用の影響などを検討。睡眠/覚醒リズムやOX受容体がスボレキサント(ベルソムラ®︎)やレンボレキサント(デエビゴ®︎)とそれぞれどのような相互作用で制御されているのか確認,考察していきます。
薬の構造と特徴

ステロイド外用薬の強さ(ランク)と化学構造〜構造式から薬剤を比較する〜

ステロイド外用薬には強さ(ランク)があり、基剤によって変化する場合もあります。薬剤は剤形も含めて副作用、使用感、使用部位、皮膚の具合などによっても使い分けられ、今回はステロイドの化学構造と薬理作用(つまり構造活性相関)から、そのステロイドの強さを考察してみます。
薬の構造と特徴

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬)の化学構造と特徴〜構造式から薬剤を比較する〜

スタチン系薬剤の構造上の特徴としては、HMG-CoAと非常によく似た構造を分子内に持つことです。 HMG-CoAに類似した構造があることで、酵素が誤ってスタチン系薬と結合し、本来のHMG-CoAが酵素と反応できなくなります。HMG-CoAよりも、スタチン系薬の方がHMG-CoA還元酵素との親和性が高いため...
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